みなさんこんにちは!mic上野店あずはたです。
このタイトルの画像ですが実はこれ、一緒に写っている財布を作るのに必要な金型です。
革だけでなく、裏地や芯材の分も合わせるとこんなたくさんになるんです。
今回は、ブログではいつも省略している工程の革の切り方、裁断についてお話します。
色々な道具や方法がありますが、今回は
・クリッカー(裁断機)
・革包丁
・ハンドプレス
・その他
の、私が割とよくやっている方法で紹介します。
・クリッカー
まずはこれです、クリッカー。たくさんの本数を裁断するにはこれが一番です。
使い方は、まず後ろに革のロールを置くスペースがあるのでそこに革を置きます。
次に型の高さに合わせて台の位置などを調整して、革の上に型を置きボタンを押すだけです。
約1トンの力で革を押し切ります。手を挟んだら、、と思うと恐ろしいですね。
台を高く設定しすぎるとその分型が台に食い込んで抜けなくなったり、台の痛みが進みます。逆に低く設定しすぎるときちんと抜ききれないので注意です。
裏地などの布であれば何枚か重ねて抜いたりします。
革は、キズや汚れを見ながら裁断するので重ねて抜くことはありません。
・革包丁
基本の方法、手裁ちです。刃が切れなくなっても研げばまた使えますが、研ぐのが結構難しいです。
私も会社に入ってから何回も研いでますが実は未だにコツがつかめていません。。こればっかりは誰かに聞いてどうにかなるものじゃないので自分でやるしかないですね。。
これからレザークラフトやるぞ!という方の為に最初に教えてもらった切り方を紹介します。
60mm×60mmの四角を切ります。
まず、革をまっすぐ切ります。
定規を2本使って、60の位置を上と下2か所で測ります
横にして、定規にあてて三角定規で直角に切ります
また端から60のとこを切って完成。
定規は、プラスチックのものだと、包丁で削れたりするので金属のものがいいと思います。
・ハンドプレス
ハンドクリッカーとも呼ぶみたいです。クリッカーの手動バージョンですね。
会社にあるこの形のものは珍しいかもしれません。自分でレバーやハンドルを動かして革を押し切ります。
ワークショップの時や、小さい物を抜くときに使ったりしてます。
値段も割と手の届く範囲で、場所もそこまで取らないので家で型を使って抜きたい!!という方にはいいかもしれません。
圧が低いものはレバーがすごく固い!とかもあるので試せるところで買った方がいいかもしれないですね。
・その他
その他の裁断方法や道具です。
打ち棒
「打ち棒」という名前が正しいのか分かりませんが、打ち方は分かります!笑
ゴム板の上に革、型を置き、ハンマーで叩く!
使い方は非常にシンプルです。でも、家でやるとうるさいです。
ポンチ
大きさが様々で、星やハートなどの形のポンチもあります
突っ切り
彫刻刀の直線バージョンですね!幅が色々あって、金具の足を差し込む切れ目を作りたい時とかに使います
角を丸くするときに使う角落とし(彫刻刀)、アール抜き
アール抜きは、お尻をハンマーで叩いて使います。
革を切るのにもいろいろな方法がありますね。
包丁以外は型を使う方法なので型をつくらないといけないです。
最近はレーザーカットやコンピューターでデータを入れれば自動でカットしてくれる機械などもあるようですが残念ながら私は使ったことがないです。
ちなみに革ははさみやカッター、別たち(替え刃式ナイフ)などでも切れます。色々なもので試して自分がやりやすいのが1番ですね!
mic上野店では、技術に関しての展示スペースもございます。
財布ってどうやって作られているんだろ。。と気になる方、お待ちしております(^^)/
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