こんにちは!mic上野店あずはたです。
今日はラウンドファスナー小銭入れの作り方をご紹介します!
ラウンドファスナーというのは、ファスナーが底以外の三辺に縫い付けてある形のものです。
micの商品でも定番の形です。
使うもの
*革
*芯
*裏地
*ミシン
*革漉き機
*革包丁
*彫刻刀
*のり
*ボンド
*へら
*目止め液
*コバに塗る仕上げ剤(革の断面をコバと呼びます)
①サンプルを測って、型紙を作ります
micのヌメ ラウンドファスナー小銭入れを参考にしました!
②革、芯材、裏地の裁断
包丁で手断ちしました!
芯材は、使う場所や出したい風合いで変えていきます。
③革漉き:過去ブログ
画像がないですが、今回は折れ漉き、べた漉き、なぞえ漉きをしました。
今回の形の表の革は「切れ目」といって、ヘリを返さずに断面に着色や磨きなどの処理をしているので、ヘリ漉きはしてい
④組み立て
まず、表になる革のコバを処理しました。
切ったままだとぼさぼさですが、目止め液を使ってなでつけるようにします。
処理前
処理中、、机の端っこでやるとやりやすいです。
処理後、、ぼさぼさが目立たなくなりました。
この作業をやらないで仕上げ液をぬると、ぼさぼさのままかたまってしまうので重要な工程です。
仕上げ液を塗る作業は写真を撮り忘れましたが、スポンジなどを使って塗りました。また、なめらかなコバにするには1度塗って乾かしてサンドペーパーの目が細かい番手で磨き、また塗る、、という作業を繰り返すと良いです。
パーツ同士をサイビノールというのりで貼っていきます
ミシンもかけます
micのタグが付いているところには自分の刻印した革をはりました、、
これで表と中の2つのパーツになりました!
⑤ファスナーテープの張り込み
量産の時はこういう張り込み方法はしないで型を使うらしいのですが、今回は型が無い時の張り込み方法でご紹介します。
まず見本を測って必要な長さにテープをカットします。
縫うときに邪魔になる頭の方のムシを食い切りではずしていきます。
ちなみに、ムシにはでっぱりがついていますが、それが付いている方が頭の向きです。
次に、サンプルでどれだけテープが縫い込まれているか測ります。
見えているテープを測って、縫込み前のテープの幅からその数字を引いて割る2をして出た数字が縫込みの幅になります。5.5だったので、その通りはりこんでいきます。
テープの両側にボンドをぬり、中造りには両面テープを5.5に合わせて貼ります。
この時気を付けるのは、ステッチは大体2.5㎜のところにかけるのでその幅にははみ出ないようにすることです。
はみ出ると完成後にボンドや両面テープが見えてしまい汚いです。
丸くなっているところや下の角はいい感じに刻んで(皺を寄せて)ぼこぼこしたり、浮いたりしないようにします。
中に入り込むところは、合皮のワッペンで留めました。
表を中造りに貼ります。
ここでずれて貼ってしまうと、ステッチが曲がるので気を付けます。
テープのところを触ったりして、真っ直ぐ貼れてるか確認します
中造りが表より小さいとステッチの幅は2.5なので表しか縫えてない、中のステッチがギリギリということもあり得ますので、1ミリくらい大きく作った方が安心です。
⑥仕上げミシン
なんどやっても難しい仕上げミシンです。
パッと見たときに最初に目にはいるのがこのステッチなのでとても緊張します。
縫うときにはいろいろな箇所に負荷がかかるので中と外がずれないようにしっかりと持つこと、縫うときに内側はみえないので、パーツを組み立てる張り込みをきちんとすることが大事です。
仕上げミシン、糸の始末をしたら完成です!
小さい物はパーツは少ないですがミシンはより難しくなったりします。
ちなみに、micのラウンドファスナー小銭入れはヌメとコードバンがあります。
革がどういう風に変化するか見てみたいけど大きい財布を買って失敗したら嫌だな、、という方や、ちょっとしたプレゼントにもおすすめです!
ご来店お待ちしております(^^)/
■住所:東京都台東区 東上野1-3-3
■電話:03-5816-1821
■営業:(平日)11:00~18:30
■定休:土曜日、日曜日、祝日
都営大江戸線・つくばエクスプレス 新御徒町駅より徒歩2分
JR御徒町駅より徒歩7分
■URL:詳しくはこちら>>