みなさんこんにちは!mic上野店あずはたです。
久しぶりの更新となりましたが、今回のブログは名刺入れについてです!
実は前回も前々回のブログも名刺入れについてだったんですが、またちょっと違う仕様の名刺入れなのでご安心ください!笑
今回参考にしたのはマイルドキップ名刺入れです。
ツートンカラーがかわいいこのシリーズ、一番の特徴は手に馴染む柔らかさ!
柔らかい革はその特徴を生かすべく「袋縫い」という仕立て方にすることが多いです。
この袋縫い、仕立てを頭の中でイメージするのが難しいんです!
私も職人として学びつつ店頭に立ったりしてるのですが、この商品はどうやって縫っているんだろう。。と考えてしまいます。
特に袋縫いは、「大体こんな風につくってるのかな」と思うものと「全然わかんないな!」というものが多いです。。笑
仕立て方、順番を考えるときのコツは、↓のようなところでいうと
黄色のステッチはマチを貼る前に縫われている
緑のステッチは濃い革の下に入り込んでいるからここを縫ってから濃い革をのせて縫っている
青のところは、縫ったところが入り込んでいる
などなど、どこを先にぬわなきゃいけないのか見ていくとわかりやすいです。
袋縫いでは、最後にひっくり返しているので、ひっくり返す「出口」がどこかにあるんです。
この名刺入れでいうと、、ここ!
え、ここ?よくわからないですよね。
作っていく過程を見ると分かりやすいと思います!
作り方をご紹介します。
使うもの
*革
*裏地
*ミシン
*革漉き機
*革包丁
*のり
*へら
*ねん
①裁断
サンプルを測って型紙を作ります。正解かどうかは形になってるサンプルしかないので作ってみないと分かりません笑
型紙に合わせて革、裏地を裁断します。
練習なので、キズも気にせず使います。
②革漉き
ヘリや折れるところ、ひっくり返す端のところなどちょうどよく薄くします
③貼り込み
④ヘリ返し
⑤ネン引き
組み立ての作業です。
⑥ミシン
ステッチをかけます。
糸処理もほつれないようにしっかりします。
パーツが二つになるまで組み立てられました。
この貼った濃い革もミシンをかけて、反対のほうも同じように組み立てると、、
ついにパーツ1こ!
完成品とは形が全然違いますが、大丈夫です。ここからです。
この左側の革を、右にあるオレンジの裏地に張り付けて、わっかのように繋げます。
ぐっと完成品に近づいた形になりました。ここからまた完成と遠い形になっていきます笑
中を表に来るようにひっくり返します!
こんな感じです。この浮いているところを閉じなきゃならないので、糊で貼ってミシンをかけます
こんな感じです。
出口ないじゃん。どこからひっくり返すの?ってなりますね。
でも最初に紹介したとおり、あそこからひっくり返せるんです。
あそこです。
出口から遠い角を中に入れていく感じでひっくり返します。
ちょっと出ました。無理に引っ張るとちぎれたり伸びたりするので注意します
全部出ました。半分どっか行っちゃった??
表にかえしてみると、ここにあるんです。半分。
この赤い革のところをまたひっくり返します
さっきと同じように出口から遠い角を押し込んでいきます
やっと形が出ました!完成です!
こんなとこから出てきたとは思えないですね。
袋ぬいは形をきれいに出すのが難しいです。漉きもかなり形を左右します。
もっと角をきれいに出したい。。
商品と並べました。赤いのは余ってる革で作った練習なので販売してません。
ちなみにこの名刺入れ、結構枚数入ります。カードケースとして使ってもよさそうですね!
今回参考にしたマイルドキップシリーズでは、お財布や小銭入れなどもございます!
店頭で見かけたら、どうやって縫っているのか考えてみるのも楽しいですよ(*^^*)
~みんなのエイジング~
形:Gヌメ マルチウォレット
使用年数:2年
実際の見た目に近づけるために色合いを少し加工してあります。
とても素敵にエイジングしています!これからまた色が変わっていくのが楽しみですね(^^)
大切に使用してくださってありがとうございます!
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