みなさま、こんにちは。上野店の杉浦です。
お盆休みはいかがでしたでしょうか!?
お盆休みの初日の10日(土)、mic上野店で革のソールのサンダル、「ワラーチ」づくりのワークショップを開催しました。
今日はその模様をご報告したいと思います。
そもそも、「ワラーチ」って何?
という方へ少しご説明しますと、
ワラーチとは「タラウマラ族という先住民族が古タイヤと革紐で造る、薄いソールのサンダル」です。
非常に薄底で、足・膝に地面を踏む衝撃がダイレクトに伝わってきますが、足本来の衝撃を吸収する能力を高めて走り方の改善になるとしてひそかにブームになっています。
タラウマラ族の方は、それを履いて100マイル(約160km)を走るとか…。すさまじいですね…。
さて、今回午前の部では、お子様連れのご家族の方を含めて5人の方にご参加いただきました。
まずは、材料選び。テープや革、ソールの厚みなどをお好みで選んでいただきました。
足の左右でテープや革を違う色にするのもゼロから作るワークショップならではの醍醐味!
色の組み合わせを変えて作ったワラーチはとっても個性的に仕上がっていました。
次にご自身の足の形を鉛筆で厚紙に写し取っていただきます。
とっても小さな足でかわいい(笑)。
ぴったりサイズに造ると見栄えがよりスマートになりますが、取った足型にプラス5mm程度余白を造り、インソールのように線を滑らかな曲線にして足型の完成です。
つづいて、足型をはさみで切ります。
チョキチョキチョキチョキ…。
地味な作業ですが、完成を左右する大事なところ。
そして、さらに鼻緒になる部分と、テープを通す穴をあけます。
そしてその足型を革とソールに写し取ります。
写したら革をその形に切り抜き、次にゴム糊を塗ります。
普通の糊は貼り合わせる面のどちらかだけに塗ればよいのですが、ゴム糊は貼り合わせる面それぞれに塗る必要があります。
スタッフ堀井が実演。
硬いプラスチックのヘラで糊を伸ばしていきます。
特に際の部分はしっかり糊を塗らないとソールがはがれやすくなります。
均等に伸ばすのが難しいので皆さん四苦八苦しながらの作業でしたが、こういう作業は性格が出ますね(笑)。
ゴム糊は半乾きにすると接着力が増すので、しばし乾燥タイム。その間にテープ部分の加工をします。
今回使ったのはプラスチック製のハシゴコキという、リュックサックの肩紐の調整に使うパーツ、そしてサルカンと呼ばれるテープを通す四角い穴の開いたパーツ。
テープはカシメで止めていきます。
ご両親が穴あけのポンチを支えて、お子様がハンマーでたたく姿は可愛くもあり、なかなかスリリングでもあり…(笑)。
※動画です。音が出ますのでご注意ください。
そうこうしているうちにゴム糊もいい具合に乾いたので貼り合わせの作業へ。
ローラーを使ってしっかりとソールに接着させます。
※動画です。音が出ますのでご注意ください。
そして革の形に添って切り抜きます。
今回は3mmと6mmという違う厚みのソールをご用意しましたが、6mmは大人でもなかなか切るのが大変な厚さ。
6mmにチャレンジされたお父様、ご苦労様でした。スタッフもテストで造った際に心折れました(笑)
それから再びポンチで鼻緒とテープ部分の穴をあけて、いよいよ終盤、鼻緒部分とテープを通していきます。
映っていませんが、鼻緒部分はミックスコードという化繊の強い丸ヒモを使っています。
そんなこんなでようやく完成!
皆さんの個性あふれる仕上がりになりました!
特にお子さんの自由な発想の組み合わせは見ていてもとっても楽しかったです。
スタッフも企画するにあたり、たくさん作って半ば強制的に他のスタッフに履かせた結果、ファンが非常に増えました(笑)。
また開催できたらと思っております。
ご参加くださいました皆様ありがとうございました!
以上、ワラーチをつくろうワークショップのご報告でした。
現物をご覧になりたい方は上野店でぜひスタッフにお声がけください。もしかすると履いているかもしれません(笑)
皆様のご来店、心よりお待ちしております。
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