こんにちは、mic自由が丘店の星です。
本日はですね。梅雨入りしたということでこんなお話。
「革のダイヤモンド」と称されるコードバン。
非常に丈夫で長く使い続けることができる革ですが、実は水に弱いってご存じでしたか?
もちろん牛革なども水には弱いですが、コードバンはもっとデリケート。
コードバンがなぜ水に弱いのか、濡れてしまったらどうしたらいいのか。
コードバンご愛用者様も、ご購入を検討されている方も、ぜひ最後までご覧くださいませ。
コードバンってどんな革?
そもそも、コードバンってなんの革か皆さんご存じでしょうか。
実は「馬の臀部の革」なんです。
☝赤丸で囲んだお尻の部分です◎
では馬の臀部の皮は全部コードバンなのか・・・というと、実は違います。
臀部の表皮の下には、繊維が非常に密に詰まっている「コードバン層」というコラーゲンの層があります。
その「コードバン層」を削り出し、鞣しや染色の工程を経て、最後に表面を磨き上げたもの・・・それがコードバンになるんです!
なぜ水に弱いの?
こちらの図をご覧ください☟
こちらは牛革とコードバンの断面図になります。
コードバンは銀面だけを圧縮し、カネ面(コードバン層)を表にして最後にグレージング加工を施して仕上げます。
一般的なスムースレザーは銀面を表にして仕上げるのに対し、コードバンは銀面を裏にして仕上げるんですね。
(蛇足ですが、コードバン以外でも銀面を裏側にし、床面を表側にして仕上げる方法もあります。「ベロア」や「スエード」など)
また、牛革は繊維が網目状に絡まっているのですが、コードバンのカネ面は繊維の向きが垂直。
歯ブラシを思い浮かべてみてください。
コードバンの断面は、歯ブラシを横から見た時と同じような構造をしており、縦向きの繊維がぶわっと密に並んでいます。
そのため・・・
水滴が表面についてしまうと、素早く浸透してしまうんです。
コードバンはこの縦に並んだ繊維たちの表面をならすように磨き上げることによって完成します。
水分を含んでしまうと、その部分の繊維が元の形に戻ろうとしてしまうため、ぼこっと膨らみます。
ですので、コードバンの取り扱いには十分注意する必要があるんですね。
おわりに
今回の記事では、なぜコードバンが水に弱いのかをご説明しました。
次回はレッツ実験!!というわけで・・・実際にコードバンを濡らしてみました。
果たしてどうなったのか・・・ぜひご覧くださいませ♪
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