こんにちは、mic上野店のアズハタです!
前回の続きで、革漉きのお話です。
※前回のブログ
革漉きの種類がたくさんあるように、実は革漉きの方法もたくさんあります。
まず機械からご紹介します!
私の会社で使用しているのはこちら
ニッピの革漉き機です。
足元のペダルを踏むと、
このピンクの矢印のところ(革の下の黒い箇所で、タルと言います)が回転して革を右に送り、青い矢印のところの刃も回転しながら革を漉いていく、、という仕組みです。
実際にやってみると、この厚い革が、、
こんなにぺらぺらになります!!でも、これは薄くしすぎて端っこが切れてしまったので失敗です笑
ちなみにこの道具は革ゲージと言って厚みを測る道具です。小さい丸の1が1mmです。
この革は1mm以下なので、0.26mmということですね!
ちなみに、もっと薄くしようとすると、、
、、こうなります。笑
薄い革をさらに薄くしようとすると、タルに革が持っていかれて折り重なったりして革切れができやすく、難しいです。
薄さの調整は、
この赤のところのハンドルを回すと、青のところにある押さえがねが上下に動くので、そこで調節します。
緑のハンドルでは、押さえがねの角度を調節できるので、斜めに漉く時に使います。
押さえがねは取り外しが出来るのでいろいろ使い分けますが、私はまだこの3つしか使ったことがないです!上から、なぞえ、へり、幅広で、それぞれ形が違います。
並べるとうさぎに似てますね笑
ちなみにこの機械では大きい革の全体を均一に薄くすることができないので、必要なときには革漉き屋さんにお願いします。
革漉き屋さんにはこの押さえがねの種類もたくさんあり、用途に応じて漉いてもらえます。
機械での革漉きは、ざくっとこんな感じです!
続いて、2つめの革漉きの方法は、こちら
包丁です笑
刃先がひっかからないようにガラス板を下に敷いて漉きます。
写真を左手で撮ったので写っていませんが、左手も包丁に添えてやります。
切れない包丁でやると全然漉けないのできれいに研がれた包丁を使います。
コツは、押すのではなくスライドしながらちょっとずつ漉くことです!なぜなら、私はたくさん漉こうとして銀面まで切り取ってしまうことがよくあるからです。。笑
機械で漉いたあとの革を包丁でまた漉いたりすることもよくあります。微妙な調整ができるのが利点ですね!
切るだけじゃなく漉きにも使える、切れなくなったら研げばまた使える、、、素晴らしい道具ですね!!
3つめの方法
この、革漉きや豆カンナ、セフティーベベラー、スーパースカイバー等々の、漉き用のカミソリのような手で使う道具を使用する!
、、といっても私も今初めて使いました笑
個人の感想としては、包丁より長く削り取れるので大きい革の真ん中を漉くときや、断面の角を取りたいときに便利だと思いました。あと全然関係ないのですが、漉くときにでるこの革のくずが家の模型などによく使われる砂みたいで使えそうだなあと思いました 笑
これで、革漉きのお話は終わりです!次回はまた違う技術についてご紹介します 🙂
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