ファスナーが閉まらない!【上野店・革職人への道】

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皆さん、こんにちは。mic上野店のアズハタです。

毎年この季節になると町の色んなところがクリスマスとお正月モードになっていてワクワクしますね!

私はクリスマスにおいしいケーキを食べるために昨日親知らずを抜いて準備万端です 😀

 

 

さて、今日は私がしている修理をご紹介します!

 

micでは、お買い上げ頂いた商品の修理を承っていますが、その中でもよくありがちな故障が「ファスナーが閉まらない!」という症状です。

そんなときは、黄色の○のところ、引き手がついている「スライダー」というパーツを交換してあげると大体直ります。

 

*その際チャックの布の部分、いわゆるテープが切れていないか確認してください。もしテープが切れてしまっていると、スライダー交換をしても使用しているうちにテープの切れ目が広がってしまいます。その場合は、財布からファスナー全体を取り外して新しいファスナーをつける必要があります。 その際、ミシンの糸をすべてほどくため、針穴から芯材がぼろぼろになり型崩れを起こしてしまいます。 また工賃も8000円以上かかってしまうため、新品のご購入をお勧めしております。

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スライダーは消耗品で使用しているうちに中が削れてしまうのでかみ合わせることが出来なくなります。

また、中身がいっぱいのパンパンな状態で使用することもスライダーの故障の原因になりますので、お気をつけ下さい!

 

 

 

この修理に必要な道具は

左:チャック止め 右:食い切り という道具です!

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まず、スライダーを外すために、チャックのギザギザをとります。この1個1個は「務歯(ムシ)」、「エレメント」と呼ばれています。

スライダーはお尻のほうから外すので財布を開いた状態にして、どのムシを外すか決めます。

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そして先ほどの食い切りの出番です!

ムシを外すのですが、他のムシやテープ、革を傷つけないように進めます。

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取ったムシは小指と比べてもとっても小さいです!

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大体左右合わせて4,5個のムシを取ればスライダーがとれます。

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新しいスライダーを入れるときも、お尻のほうから入れるとスムーズです。

手がカサカサですね笑

 

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きちんと閉まるか確認したら、次は尻止めというものをつけます。

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これが尻止めです。

 

 

先ほどムシをはずしたところの隙間を埋めるために取り付けます。

目打ちでテープをちゃんと挟むように位置を調整して、チャック止めでしめます。

 

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最後は、引き手交換です!まずスライダーの柱の部分に傷防止のためセルをはさみ、食い切りで隙間を作ります。

 

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次はセルより厚い紙などをはさみ徐々に隙間を広くします。

 

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引き手をつけかえたら、隙間を閉じるためにチャック止めを使います。

傷防止の革をあてて、キュッとしめます。

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これでばっちり閉まるようになりました!

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ファスナーが閉まらなくなっただけで捨てないで、治して長く使って頂けたら嬉しいです 🙂

 

mic修理ページはこちらからご覧下さい。

 

 

 

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