名刺入れってどうやって作るの?【上野店・革職人への道】

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みなさんこんにちは!mic上野店あずはたです。

今日は笹マチ名刺入れの作り方をご紹介します!

 

その前に、笹マチって皆さんご存知でしょうか。

マチにも種類があるんです。

こちらの3つの名刺入れ、全部マチがちがいます。

 

左から、笹マチ、通しマチ、風琴マチです

 

 

 

それぞれ名刺を入れるとこんな感じです 

 

笹マチ 三角のオーソドックスなマチ。中身はまあまあ入ります。先端が薄くなっているので中身が入っていてもスッキリして見えます。(画像はmicの商品ではありません)

 

 

 

 

 

 

通しマチ 長方形の長い革1本をマチと底の三辺に縫い付けてあるマチ。中身がいっぱい入ります。たくさん名刺を持ち歩く方にお勧め。(画像はmicブライドルの名刺入れ)

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風琴マチ マチが外側に向かって「く」の字になっています。名刺が痛まない作りです。ちなみに、風琴とは、アコーディオン、オルガンのことらしいです。(画像はmicヌメ名刺入れ)

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今回作るのは、笹マチの名刺入れです

 

 

使うもの

*革

*芯

*裏地

*ミシン

*革漉き機

*革包丁

*彫刻刀

*のり

*へら

*ねん

 

 

①革、芯材、裏地の裁断

今回は包丁で切りましたが、型を使って抜くこともあります。芯はボンテックスというものを使用。(厚紙のようなもの。厚みがいろいろある)

 

 

 

 

 

角の丸に彫刻刀を使います。

 

 

 

 

②革漉き:過去ブログ

今回はヘリ漉き、折れ漉き、べた漉きをしました。

 

 

③貼り込み、ミシン

パーツどうしを張り合わせ、へり返ししたりミシンかけたりまた貼ったりします。

 

 

よく見かけるこういうところは、玉ねぎのみじん切りのように包丁の先を支点にして動かしていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

角はねんで刻みます。エナメルは刻みにくいですね:過去ブログ

 

 

 

 

 

すべて貼り込みを終える前に先にマチの手前をぬいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

貼り込みが終わりました。2,3ミリ外の革を長くしてつりをとってあるので、開くとそれが出てきます。これがまっすぐ出るように貼れればOKです。

そして、さっきかけたミシンが左上下に見えますが、その2つをつなげるようにグルっとミシンをかけます。

 

 

 

会社にはいくつかミシンがあります。小物はこの筒形ミシン(腕ミシン)が便利です。

 

 

 

 

 

ダメな持ち方の例

 

 

このようにマチを手前に折ってしまうと、芯材に折り目がついてしまうのでNGです。

 

 

OKな例

 

 

マチを横にずらすように縫うと芯が折れません。

 

 

 

これで完成です!

 

ステッチを見ると、作り方がわかりやすいです。また、長年の使用でステッチが切れたときにどこまでほどけちゃうのかとかも想像できると思います。

自分の財布をみて、どういうふうに作られたか想像するのも楽しいですね!

 

それでは、また次回お会いしましょう(^^)/

 

 

 

 

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